てんかんは新生児から高齢者まで、それぞれの年代によって発症率が異なります。てんかん自体100人に1人の割合で発症する病気であり、特別珍しい病気ではないため万人の方に注意が必要です。

家族にてんかん発作が起こったら

てんかんという病気は、誰にでも起こり得る病気であり、ある日家族が突然にてんかん発作を起こしたということもないわけではありません。また、例えば本当はてんかん発作であったにもかかわらず、一部の症状がよく似ていたために、うつ病や認知症、赤ちゃんのひきつけ、偏頭痛などとして誤認されてきたといったケースもありがちなことです。
こうしたてんかんについては、特に原因がなく体質的な問題とみられる特発性てんかん、脳の外傷などが原因となる症候性てんかんといった、原因にもとづく大まかな分類があります。
また、てんかん発作についても、脳の一部の興奮によってはじまる部分発作、脳全体が興奮する全般発作といった分類があり、さらにてんかん発作が起きたときに本人の意識があるかどうかによる細分類があり、どのタイプに該当するかによって、治療薬や治療方針も変わってきます。
症候性てんかんの一部では外科手術などの手法がとられることもありますが、多くのてんかんについては、テグレトールなどの抗てんかん薬投与といった内科的治療が行われます。テグレトールはあらかじめ継続して服用すれば、てんかん発作を予防するはたらきが期待されるものですので、もし家族がてんかんにかかった場合には、精神科、神経内科、脳神経外科などの外来で脳波検査を受けた上で、こうした薬剤を処方してもらいます。
側頭葉てんかんなどの一部のてんかんでは、発作のほかにもうつ病のような気分障害をともなうことがあり、うつ病の薬(抗うつ薬)の投与をあわせて受けることがあります。テグレトールのようにてんかん発作とうつ症状の療法に効く薬もあります。ただし、うつ病の薬の一種にはけいれんを助長するものもあるため、薬剤選びには慎重を期する必要があり、もし副作用がみられた場合はただちに医師に相談します。